寿司屋の大将が紹介する『板前さんの使うプロの包丁&上手な包丁の使い方』|大出刃包丁・出刃包丁・菜切包丁・蛸引包丁・柳刃包丁|練馬区・大泉学園の寿司屋『おもかげ寿司』

ご予約・お問合せ TEL 03-3922-2318
東京都練馬区大泉学園町6丁目28-37

おもかげ寿司のご主人(鵜川さん)が使う包丁をご紹介
おもかげ寿司のご主人(鵜川さん)が紹介する
お寿司屋さんが使っている包丁について

はじめに、ご誤解のないようにお伝えしておきますが、普段は包丁の刃をお客さんに向けることは絶対にありませんので(汗)
 
~ 鵜川さんが使っている包丁の紹介 ~
※下から順番にご紹介していきます

■大出刃(おおでば)包丁
大きい魚を下ろすのに使います

■出刃(でば)包丁
穴子や真子(しんこ)などの小さな魚を下ろすのに使います
この出刃包丁は、使ってきて、結構小さくなってきています

■菜切(なっきり)包丁
刃が柳刃包丁みたいに弧を描かず平らだから力が均等に入るから、刺身のけんを造ったり、かつらむきをするときに使います。また、同じ理由で、うちでは「ハモ切り(ハモ骨切り包丁)」にも使っています

■蛸引(たこひき)包丁
刺身の角を出して綺麗に切るときに使います

■柳刃(やなぎば)包丁
オールラウンドな包丁です。細かい骨取ったり、包丁を使った色んな仕事がこれで賄えます
柳刃包丁は使って薄くなってくると、カワハギなんかを薄く切るときはやり易くなります
新しい包丁だと刃が厚いから少しやりづらいですね
フグも厚みのない包丁の方がやり易いんですよ
 
Q. 修行の中で一番初めに使う包丁は?

出刃ですね。お寿司屋さんによってもちろん違いはありますが、大体はまず仕込みを覚えるので、最初の頃は魚を下ろすのが作業の大半になりますので
魚を三枚に下ろす、赤貝の肝を取るなどは、ほぼ出刃包丁です
また、包丁も大きいものより、小さいものの方が扱いやすいですしね
 
Q. 最初に使いにくかった包丁は?

普段使わない菜切(なっきり)包丁ですね
長方形なんで歯がまっすぐだから、ハモとか切るときに使うんですが、柳刃(やなぎば)包丁に慣れてくると、その切り方になるので、切りすぎたり加減が難しかった覚えがあります
 
Q. 家庭で使うならどういう包丁がおすすめですか?

魚を下ろすなら、出刃(でば)包丁ですね
でも、実際は万能包丁で十分です、家庭用でしたら

包丁の切れ味なども毎日、もしくは1週間に1回くらい
ダイヤモンドシャープナーなどでシュッシュっと刃を研ぐだけでも全然変わりますよ

ちなみに、私たちプロが使っている包丁と家庭用の包丁の一番の違いは、鋼の量です
刃に色がついて波打ってるところがあると思いますが、これは「ここまでが鋼ですよ、研いでここまで使えますよ」となっています
これは家庭用の万能包丁にはない特徴ですね
 
Q. 包丁の使い方・アドバイス

どの包丁もそうなんですけど、柄の根元を持つようにしてください
普通の人は、柄の真ん中を持つのですが、それでは包丁に力が伝わりにくくなってしまいます
ギリギリまで柄の根元を持つと、手に近い動きになるので、包丁は短く持つようにすると扱いやすくなります
 
練馬区・大泉学園の寿司屋『おもかげ寿司』のトップページへ戻る